石の意志ブログ

ブログを「書く」のではなく、「書かせていただく」という概念で歩んで行こうと思います

太陽光発電を載せたい①~そもそも太陽光発電ってどういうもの…?どんなパターンがあるの…?~

太陽光発電っ…。エコ*1な生活にあこがれるっ!…というのは建前。表向きの話…。キレイごと…。そんなことより、この一点…。月々の電気代の削減。まさにこれっ…!。水道電気ガスっ、光熱費。たしかにひとつひとつはそこまで痛くない。が、じわじわ削られる…、気づいたら膨大な金額。庶民には頭の痛い話。そこで太陽光。電気代だけでも減らせるなら…。それこそ悪い話じゃない…。(※あくまで個人的な感想です。)

というような感じで、漠然と太陽光発電っていいかも~と思い始めました。ただ、当然メリット・デメリットはあるはずで、載せるにしても載せないにしても、それなりに色々考えた上で決めたいなと思うわけで。そういう諸々について書いていきたいと思います。

何かの参考になれば至極幸いです。

 

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そもそも太陽光発電ってどういうもの?

あまりよく分かっていませんでした…。

基本的には、屋根に太陽光パネルを載せて、発電した電気を家庭で使うということです。
が、それに加えて、

発電して家庭で使いきれずに余った電気(余剰電力)は、電力会社に売ることができます(余剰売電*2)。

また、

②余剰電力は電力会社が10年間、固定の価格(売電価格)で買い取ってくれます(固定価格買取制度:FIT制度)。2019年度の1Kwh当たりの売電価格は24円/kWh*3です。

ただし、

③FITの適用を受けるには、電力会社と契約を済ませた上で、資源エネルギー庁に申請し、認定してもらう必要があります。

 うん。結構ややこしい…。

売電価格は年度ごとにだいたい下がっていっています。電力会社と資源エネルギー庁の手続きに時間がかかるらしく、今年載せるつもりなら、2019年度の売電価格(24円/kWh)を死守すべく、早めに動いた方がよさそうです*4。手続き自体は、通常は太陽光発電の業者さんがやってくれます。

太陽光発電って結局得なの?損なの?

 導入した人は、だいたいは少し得するように制度設計されているようです。というのは、経産省が国策で太陽光発電を各家庭に普及させようとして、固定価格買取(FIT)をやっているので、損する人が多いと普及しないからです。

①「太陽光発電を導入したことにより削減できた電気代」+②「余剰電力を電力会社に売電して得た収入

                  >

③「太陽光発電導入にかかった費用」+④「太陽光発電維持にかかる費用*5

になれば、得したということになると思います。

ですので、

・業者にぼったくられて、べらぼうに高い値段で太陽光発電を買わされてしまった。
・思ったより全然発電しなくて、電気代があまり削減できなかったし、売電収入もあまり入ってこなかった。
・頻繁に故障して、修理費が膨大にかかった。
太陽光発電の設置工事がずさんで屋根から雨漏りし、補修費がかかってしまった。

とかになると損することになります。

売電収入については、固定価格(2019年度なら24円/kWh)の買取が終了する11年目以降は、極端に安くなります。10円/kWh以下とする電力会社が多いようです。

なので、固定買取の10年間が勝負です。発電シミュレーションなどで、10年以内にプラス収支にならないなら、金銭面だけを考えると、太陽光発電は導入しない方がよさそうです*6

 どういうパターンがあるのか?

太陽光発電システムですが、もっとも単純な太陽光パネルのみを載せるという以外に、発電した電気を貯めておく蓄電池を一緒に設置するパターンがあります。また、蓄電池ではなく、電気自動車(EV)を蓄電池代わりに利用する、V2H(Vehicle to Home)というパターンもあります。

V2Hって理系的にめっちゃそそるんですよね…。電気自動車に電気を貯めて、それを家庭の電力として使えるって。合理的っ!

でも高い。当然ながら電気自動車(日産リーフとか)が必要だし、電気自動車と接続し、充電・放電するV2H機器(ニチコン製の場合は、EVパワーステーション)が必要になります。V2H機器は設置費用込みだと、100万円は超えてくる感じのようです。

蓄電池も高いです。容量が5kWh程度のものでも100万円とかするそうです。当然容量が大きいほど高くなります。中古の日産リーフ(24kWh)だと100万円以下でもごろごろ市場には出ていますので、電気自動車の方がコスパは良いのかもしれません。

太陽光発電で、収支的にちょっと得になるかもと言っているのは、もちろん余分なものをつけない、太陽光パネルのみのパターンです。

 

まとめると以下のような感じですかね。

A.太陽光パネルのみ →
もっとも単純。発電した電気は自家消費か売電。
【メリット】余計なものがないのでコストが安く済む
【デメリット】電気を貯めておくことができない

B.太陽パネル+蓄電池 →
蓄電池に電気を貯めることができるので、夜間の安い電気を貯めておき、昼はそれを利用する。太陽光で発電した電気をすべて売電に回すことで、売電収入を増やすことが可能。
【メリット】電気代をさらに節約。売電収入もUP。災害時などのバックアップ電力を確保できる。
【デメリット】蓄電池が高い。

C.太陽光パネル+V2H機器+電気自動車 →
V2Hシステムで、電気自動車を蓄電池代わりにして電気を貯めることができる。Bと同様に、太陽光で発電した電気を売電に回して、売電収入を増やすことが可能。
【メリット】電気代をさらに節約。売電収入もUP。災害時などのバックアップ電力を確保できる。
【デメリット】V2H機器が高い。電気自動車が必要。蓄電池代わりに使うことになるので、電気自動車のバッテリーの消耗が早くなる。電気自動車で外出しているときは、貯めた電気を家庭で使うことができない。

 

次回は、太陽光業者に見積もりをとって、現地調査してもらったことについて記載したいと思います。

見積もりとるのって結構大変でした…。個別の業者に依頼をするより、一括見積の方が楽かもしれません。

 


 

*1:何をもってエコというのかは議論あり。山の斜面を切り開いて設置するようなメガソーラーなんかはよく問題になってますね。ただ、自宅の屋根に載せて、大半を自家消費するごく小規模な太陽光発電は、まあエコと言ってよいのでは。と個人的には思います。

*2:家庭向けの10kW未満の小規模な太陽光発電は余剰売電になります。10kW以上の場合は、発電した全量を売る(全量売電)ことができます。余剰売電と全量売電では、買取価格が異なります。

*3:家庭向けの10kW未満の小規模な太陽光発電についての買取価格です。また、東京、関西、中部電力管内の場合です。

*4:電力会社への申込期限は会社によって異なりますが、大体10月下旬~11月中くらいになりそうです。2018年度の東電の申込期限は11/9、関電は12/3だったようです。

*5:故障した時の修理費など。

*6:あくまで私の個人的な意見です。エコや電力会社の停電時の備えとして採算度外視でという考え方も当然あるわけで。